沖縄のタクシー会社が時給制のドライバーを募集するそうです。タクシー配車アプリ専用のドライバーで、時給1,000円。多数の応募があったようです。東京ですと、普通に流していれば、少なくとも1時間あたり3,000円以上の売上があると思います。会社によって異なりますが、ざっくり売上の半分くらいが手取りになります。そうすると時給1,000円ではあまりメリットがないように思いますが、沖縄ではタクシードライバーの平均年収は300万円を切っていますので、収入が安定していることや、自分で営業を考えなくてもいいということをを考えると、悪くない条件ですね。
近年、AIを利用したビジネスが注目されていますね。タクシー業界でもAIが予測した需要予測を利用している会社もあるようです。現在、タクシーの営業はドライバー個人のセンスに任されていますが、新しいテクノロジーを使った効率的な配車は、昨今のタクシー不足の問題を解決できるのかもしれません。そうなると給与体系もだんだん固定給中心になっていくのかもしれませんね。
よくドライバー職はテクノロジーの進化により消滅する職業の筆頭に挙げられてきました。しかしみなさんもご存知かと思いますが、現実にはドライバーが足りず、特に物流のドライバーの不足は社会問題になりつつあります。労働環境を改善したり、若い人が免許を取得しやすくしたりと、いろいろ対策はしているようですが、なかなか難しいようですね。
これまで社会は「ドライバーという仕事は無くなるから若い人はなってはいけない職業だ」と言っていて、実際若い人はこの仕事を避けているわけですが、そのせいで自分たちが困ってしまっているというのも何だか変な話ですね。
実際タクシードライバーをやっていると、臨機応変の対応をしなければならないことが多く、自動運転タクシーなんて本当に実現可能なのだろうかと思ってしまいます。いずれは実現するのでしょうけれども、当分は人間のドライバーは必要とされると思います。
もちろん20代の方が定年までできる仕事なのかはわかりません。でも、自分の時間が多く取れる仕事で、20代であれば周りよりも収入が良いでしょうから、次の目標を探すために今タクシードライバーの仕事をするのはアリだと思います。どんな職業であれ、道や地理に詳しい事は何かと役に立ちますから、タクシードライバーの仕事は良い経験になると思いますよ。