紙の道路地図はまだ生きている?タクシードライバーの必需品

現代社会において、スマートフォンのナビゲーションアプリがますます便利になり、カーナビゲーションシステムを搭載した車が増える中で、紙の道路地図を使用する機会は減少しています。昔は本屋でよく見かけた昭文社の「まっぷる」なども、今ではほとんど見かけなくなりました。しかし、驚くべきことに、まだ生き残っている紙の地図が存在します。それが「都内交通案内地図」です。

この地図は東京タクシーセンターが発行しており、南砂の東京タクシーセンターでしか入手できません。一般の書店やアマゾンなどでは販売されていないので注意が必要です。

一般にはほとんど需要がない紙の地図がいまだに毎年更新され、販売されているんですね。じつはタクシーは法律で地図を携帯することが義務付けられており、最近まで紙の地図でなければならなかったため、タクシーセンターではずっと地図を制作し続けていたわけです。東京のタクシードライバーはタクシーセンターでの新任研修時にこの地図を購入することが一般的ですが、一般の方でも手に入れることが可能です。この地図は広い範囲を簡単に確認したいときには、スマートフォンやカーナビの小さな画面よりも遥かに便利であり、道路に関する知識を深めるのにも役立ちます。

価格は3,100円ですが、タクシーセンターで新任研修を受ける人は割引価格で購入できます。この道路地図には、交通規制に関する情報(例:右折禁止、一方通行)だけでなく、タクシー乗り場や公共トイレなど、タクシードライバーにとって必要な情報が含まれています。

公衆トイレの位置が表記されている
タクシー乗り場の表記も

さらに、主要駅や銀座、羽田空港など、頻繁に訪れる場所の詳細図や主要施設の索引も備わっています。

主要観光地の詳細図の他、主要施設の索引も
エリア別のほか、区で見開きになる地図もある

タクシードライバー以外でも自家用車に搭載しておくと非常に便利です。タクシードライバーには必須ですが、都内のドライブが好きな方にも役に立つと思います。眺めているだけでも楽しいですよ!